静岡県農対協 知事選、岩井氏を推薦 青山会長「農業に精通」

 静岡県内17農協の組合長らで組織する県内JAグループの政治団体「県農政対策協議会」(委員長・青山吉和JA静岡中央会長)は11日、オンラインで会合を開き、知事選(6月3日告示、20日投開票)に出馬を表明している自民党参院議員の岩井茂樹氏(52)=静岡選挙区=の推薦を決めた。
 青山会長は推薦理由として「県農対協推薦の参議院議員としてグループの要望を国政につないできてくれた実績があり、農業分野に精通して若い行動力にも期待が持てる」と語った。
 県農対協は岩井氏の推薦決定に先立ち、リニア中央新幹線建設に伴う大井川の流量減少問題や新型コロナ対策などをめぐる同氏の考えについて、自民党県連を通して質問を提出した。10日に書面で回答があり、青山会長は「県内農業や地域の持続的な発展を目指す姿勢は(県農対協と)一致する」と話した。
 11日の会合では一部の組合長から「リニアや原発再稼働の問題などについて岩井氏本人と地元関係者から改めて意見を聞きたい」との声が上がったが、県農対協としての推薦自体に反対意見はなかったという。今後、各農協単位で推薦を協議する。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞