飯塚翔太 貫禄地元V、5年ぶり奪還 男子200【静岡国際陸上】

 第36回静岡国際陸上競技大会(静岡陸上競技協会主催、静岡新聞社など共催)が3日、エコパスタジアムで行われた。男子200メートルは飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)が20秒52で5年ぶりに優勝した。800メートルは源裕貴(環太平洋大)が1分47秒71で制し、川元奨(スズキ)は2位だった。走り高跳びは衛藤昂(味の素AGF)が試技数の結果、2メートル30で頂点に立った。

男子200メートルA決勝 20秒52で優勝した飯塚翔太(左・ミズノ)=エコパスタジアム
男子200メートルA決勝 20秒52で優勝した飯塚翔太(左・ミズノ)=エコパスタジアム
女子400メートルタイムレース決勝 54秒51で制した岩田優奈(左・スズキ)=エコパスタジアム
女子400メートルタイムレース決勝 54秒51で制した岩田優奈(左・スズキ)=エコパスタジアム
男子800メートルタイムレース決勝 1分47秒80で2位となった川元奨(中央・スズキ)=エコパスタジアム
男子800メートルタイムレース決勝 1分47秒80で2位となった川元奨(中央・スズキ)=エコパスタジアム
男子200メートルA決勝 20秒52で優勝した飯塚翔太(左・ミズノ)=エコパスタジアム
女子400メートルタイムレース決勝 54秒51で制した岩田優奈(左・スズキ)=エコパスタジアム
男子800メートルタイムレース決勝 1分47秒80で2位となった川元奨(中央・スズキ)=エコパスタジアム

 女子200メートルは壹岐あいこ(立命大)が23秒71で優勝。400メートルは岩田優奈(スズキ)が54秒51で頂点に立った。800メートルは北村夢(エディオン)が2分3秒05で制し、田中希実(豊田自動織機TC)は2位だった。
 
 ■飯塚 中盤加速 突き放す
 5年ぶりに王座奪還した。男子200メートルの飯塚はコーナーを曲がると、並走していた小池(住友電工)を徐々に引き離した。「スタートからピッチを上げてスピードにしっかり乗れた」。東京五輪の代表争いを繰り広げるライバルに0秒21差をつけ、自信をのぞかせた。
 昨年11月から練習では全身の動きと記録を入念にすり合わせ、自身に最適なフォームを追求している。今大会直前まで山梨県の富士北麓の標高約千メートルで1週間の合宿を実施。平地よりも酸素濃度が薄い高地でのトレーニングをこなし、地元のレースへ調整してきた。
 200メートルの五輪代表が決まるのは6月の日本選手権。五輪参加標準記録(20秒24)を突破した上位3人が出場権を得る。今大会の目標の一つだった標準記録には0秒28届かず、「タイムはもう少し出るかなと感じた」と悔しさも残った。
 ただ、飯塚にとって今大会の優勝は縁起が良い。「(リオデジャネイロ五輪に出場した)2016年もこの大会で優勝してシーズンが始まった。同じ状況で次につながる。(五輪参加標準記録を)いつでも切れる準備をしたい」。3大会連続の五輪出場へ弾みを付けた。
 (青木功太)

 ■女子400岩田 けが乗り越え54秒台、頂点
 女子400メートルは岩田(スズキ)が54秒51で頂点に立ち、とびきりの笑みがはじけた。「昨年はけがで思うように練習ができなかった。久しぶりに54秒台が出せてうれしい」。社会人2年目の23歳は苦労を乗り越えての優勝を素直に喜んだ。
 昨年8月に左脛骨(けいこつ)を疲労骨折。3カ月間はジョギングするだけで痛みが走り、別メニューでの調整を余儀なくされた。昨年の日本選手権には出たが、本格的に練習を再開したのは12月に入ってからだった。
 この日は課題に挙げていた前後半のバランスが良かったという。「この感覚を忘れず、前半ついていって(持ち味の)後半に加速し粘りたい」と手応えをつかんだ。
 大学時代の2017年に日本選手権400メートルを制した実力者。1600メートルリレーで東京五輪出場権を得ることが目標だったが、世界リレーの日本代表から漏れ悔しい思いをした。だが、世界リレーで五輪出場枠を得た400メートルリレーのメンバーから刺激も受けた。
 6月の日本選手権で52秒台を出して優勝することが目標。「けがをしないようにレベルの高い練習を積んで試合に合わせたい」。まだ大舞台への挑戦は諦めてはいない。
 (名倉正和)

 ■男子800川元 悔しい走り、自己記録及ばず2位
 男子800メートルは2016年リオデジャネイロ五輪日本代表で日本記録保持者の川元(スズキ)が自己記録(1分45秒75)に及ばず、1分47秒80で2位に終わった。「久しぶりに走ったが、タイムが出なかったのが一番の心残り。(1分)46秒台はほしかった」と悔しさをにじませた。
 前半は抑え気味だったものの、ラスト200メートルでギアを入れ替え、2組目のトップでゴールした。「最後で体が反ってしまった。せっかくペースメーカーが付いていたのに(記録が)良くなかった」と反省が口をついたが、「まとまって走れた」と収穫も挙げた。
 冬場は走り込みを重ね、「昨年よりはいい練習ができた」と手応えをつかんでいる。東京五輪参加標準記録は自己記録を上回る1分45秒20。五輪選考会を兼ねた6月の日本選手権に向けて「参加標準記録を切るのが大前提。優勝して東京五輪に出たい」と照準を合わせる。
 (名倉正和)

 【男子】
 ▽200メートル ①飯塚翔太(ミズノ)20秒52②小池(住友電工)20秒73③小林(ビルスコープ)20秒90
 ▽400メートル(タイムレース) ①河内光起(大阪ガス)46秒10②野瀬(立命大)46秒35③藤好(早大)46秒50
 ▽800メートル(同) ①源裕貴(環太平洋大)1分47秒71②川元(スズキ)1分47秒80③梅谷(サンベルクス)1分48秒41
 ▽400メートル障害(同) ①川越広弥(JAWS)49秒91②黒川(法大)50秒20③山内(早大)50秒23
 ▽走り高跳び ①衛藤昂(味の素AGF)2メートル30②戸辺(JAL)2メートル30③瀬古(滋賀レイクスターズ)2メートル27
 ▽ハンマー投げ ①柏村亮太(ヤマダホールディングス)71メートル12②中川(九州共立大)71メートル10③木村(ゼンリン)70メートル41
 ▽砲丸投げ ①森下大地(第一学院高教)18メートル01②佐藤(新潟アルビレックス)17メートル94③武田(栃木県スポーツ協会)17メートル69

 【女子】
 ▽200メートル ①壱岐あいこ(立命大)23秒71②久保山(今村病院)23秒92③吉田(愛知学院高教AC)23秒95
 ▽400メートル(タイムレース) ①岩田優奈(スズキ)54秒51②久保山(今村病院)54秒90③須藤(日体大)55秒19
 ▽800メートル(同) ①北村夢(エディオン)2分3秒05②田中(豊田自動織機TC)2分3秒19③広田(新潟アルビレックス)2分5秒08
 ▽400メートル障害(同) ①関本萌香(早大)57秒33②宇都宮(長谷川体育施設)57秒57③伊藤(セレスポ)58秒65
 ▽三段跳び ①森本麻里子(内田建設)13メートル32②高島(福岡大)13メートル04③内山(東大)12メートル71
 ▽ハンマー投げ ①渡辺茜(丸和運輸機関)65メートル22②勝山(オリコ)60メートル54③小舘(染めQ)59メートル56

 ◇主な静岡県勢の結果◇
 ▽男子200メートル 【B決勝】④原翔太(スズキ)21秒46【予選3組】⑤島田開伸(早大、浜松湖東高出)21秒60⑥高瀬慧(富士通、静岡西高出)21秒62
 ▽男子400メートル ⑧加藤修也(HULFT Pte.、浜名高出)46秒95
 ▽男子ハンマー投げ ⑦植松直紀(スズキ)67メートル93
 ▽男子障害者100メートル 【T63】①山本篤(新日本住設、掛川西高出)13秒09【T64】②佐藤圭太(トヨタ自動車、焼津中央高出)11秒83
 ▽女子400メートル 【予選2組】⑦室月里莉花(立命大、東海大翔洋高出)59秒12
 ▽女子三段跳び ⑦中津川亜月(横浜国大、浜松市立高出)12メートル39
 ▽女子ハンマー投げ ⑦松島成美(国際武道大、田方農高出)57メートル31

SNSでシェアするSHARE

いい茶0