「詳細な影響評価必要」 御前崎で副知事講演 JRとの協議状況を説明【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川流量減少問題を巡り、JR東海との協議を担当する難波喬司副知事が20日、御前崎市役所で開かれた同市議会の勉強会で講演し、国土交通省や県の有識者会議でのJRとの協議状況などを説明した。

JR東海との協議状況などを説明する難波喬司副知事=20日午前、御前崎市役所
JR東海との協議状況などを説明する難波喬司副知事=20日午前、御前崎市役所

 難波副知事は県環境影響評価(アセスメント)条例に基づく手続きの最中だとし、同トンネルに関し「日本の山岳トンネル史上、最も長くて深いトンネルになる」と指摘。南アルプスの複雑な地質構造を踏まえて「100メートル掘り進むと地質が違う。不確実性が高く、詳細で普通と違う環境アセスをやらないといけない」と述べた。
 トンネルと大井川の位置関係にも触れて「大井川の下にトンネルを掘ることになり、これが深刻な問題になる」とし、生態系を含めた工事の影響に危機感を示した。
 同市は大井川の水を利用する流域10市町の一つ。難波副知事が流域の市町議会に説明するのは4市目。

 

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