三島の老舗ウナギ店承継「のれん守りたかった」 御殿場・つぼぐちフードサービス

 飲食業のつぼぐちフードサービス(御殿場市)が16日までに、ウナギの名店として知られる「すみの坊」(三島市)の経営を引き継いだ。新型コロナウイルス流行の長期化で業界への逆風が続く中、調理技術を継承して伝統の味を発信する。

店舗前で今後の展開を話し合う坪口栄二社長(左)と中嶋満雄さん=15日、三島市のすみの坊本町店
店舗前で今後の展開を話し合う坪口栄二社長(左)と中嶋満雄さん=15日、三島市のすみの坊本町店

 すみの坊は1958年創業の老舗。首都圏からの観光バス利用者も多い人気店で、三島市内に3店舗を構える。創業者が2019年11月に他界した後は、義弟の中嶋満雄さん(73)が代表を務めながら後継者を探す状態が続いていた。静岡銀行グループの静銀経営コンサルティングが仲介し、引き継ぎを支援した。
 県東部が地盤のつぼぐちフードサービスは、和食店運営や仕出し事業などを手掛ける。坪口栄二社長は「コロナ禍のさなかでの承継に悩みは大きかったが、50年以上愛されてきた伝統の味とのれんを守りたかった」と話す。
 今後、すみの坊の弁当を御殿場市内外のグループ各店で販売するなどの取り組みを通じて、商圏の拡大を視野に入れる。
 事業を譲った中嶋さんは「先が見えないまま走ってきた。働き方改革など、自分ではできなかったことも託せる」と話した。
 (経済部・高林和徳)

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