国語の教科書開く楽しみ【こち女ボイス】

 新年度になり、心待ちしていたことがありました。中学に上がった長女の国語の教科書に、「あの坂をのぼれば」が載っていたらいいなぁと。30年程前、中学に入って最初に習った単元です。年配の女性の先生が「あの坂をのぼれば海が見える」と繰り返すおおらかな声を、新生活の緊張感とセットで思い出します。
 作家の名も、小説だったか詩だったかもすっかり忘れていたのですが、2年前に再会できました。小学5年の教科書に載っていた「わらぐつの中の神様」が気に入り、著者杉みき子さんの短編集を買ったら、その中に「あの坂をのぼれば」もありました。
 そしてこの4月。残念ながら出版社も異なり、載っていませんでした。今の時代、ウェブですぐに調べられますね。出版元のサイトには過去の教科書の掲載作品名が一覧で紹介されています。今回はおぼろげな記憶がじわじわつながり、期待した結果でなくても、受け止められました。
 最近は4月になると、国語の教科書を開くのが楽しみになっています。昔教わった名作に有名シンガーの詩も登場し、その時代の傑作集と感じます。ちなみに長女の教科書には、杉さんの詩がありました!
 (岡本妙)

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