掛川市長選、終盤情勢 激しく競り合う【ミニ統一選】

 新人5人による掛川市長選は元副市長久保田崇氏(44)=連合静岡推薦=と元県議東堂陽一氏(65)が激しく競り合い、元市議榛村航一氏(53)、元市職員平出隆敏氏(51)が追う展開になっている。4人に大差はないとみられ、最終盤までもつれそうな情勢だ。会社役員鈴木誠一氏(63)はやや厳しい。

掛川市長選 候補者
掛川市長選 候補者

 久保田氏は引退する松井三郎市長の要請を受け、昨年12月に名乗りを上げた。同級生や経済界有志らが若者主体の組織をつくり、地域別の政策ビラを機動的に配るなど勢いがある。踏襲を否定して対話による改革を打ち出し、現市政に批判的な層にも浸透しつつある。南部ではやや知名度不足。
 東堂氏は市議選、県議選計6回の経験で築いた強固な支援組織が今回も活発。直近3回の県議選はいずれも次点と200票差以内の接戦を勝ちきっていて勝負強さが光る。昨年中から市内を回り、保守層を中心に支持を固めてきた。地元桜木地区で榛村氏と競合する点などが不安材料。
 榛村氏はかつて市長を7期務めた父純一氏の根強い支援者や市職員OBらが中心となって支える。地道に市内を歩きつつ、スポーツの有名監督を招くなど人脈の広さを生かして集会を盛り上げ、国とのパイプも誇示してきた。政策的な特色をさらに際立たせ、巻き返しを図れるか。
 平出氏は地元神明町の有志や同級生らに支えられ、組織に頼らない戦いを展開する。前回選の苦杯を糧に磨いてきた具体的な市政改革案を掲げ、陣営は「政策には自信がある」と手応えを口にする。候補乱立で現市政の批判票が分散する中、“しがらみのない改革”のアピールに注力する。
 告示半月前に出馬表明した鈴木氏は中心部と旧町部との格差是正などを訴えるが、十分な組織を作れず、知名度の低さは否めない。
 投票率は前回の64%を上回るとの見方が強い。有権者の間では依然「候補が多く違いが見えない」との声が目立つ。明確な主張で浮動票をいかに取り込むかが鍵となりそうだ。

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