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特集 : こち女

不思議! ボトルの中のタンポポ綿毛【もっと自然遊び ちょこっとラボ①】

 季節の草花や里山の生き物などを素材に、独自の楽しい自然遊びを提案する山田辰美さん(常葉大名誉教授、藤枝市)。3年目を迎えた「自然遊び」をリニューアルします。ちょっとした科学的視点を組み合わせ、その極意を紹介します。

作り方
作り方
どうしてタンポポの綿毛が、瓶の中で膨らんでいるのかな? タンポポの花の変化も観察してみよう。不思議がいっぱいあるよ。
どうしてタンポポの綿毛が、瓶の中で膨らんでいるのかな? タンポポの花の変化も観察してみよう。不思議がいっぱいあるよ。
作り方
どうしてタンポポの綿毛が、瓶の中で膨らんでいるのかな? タンポポの花の変化も観察してみよう。不思議がいっぱいあるよ。

 春の野道を散歩する楽しみは、色とりどりの花です。2歳の孫は丸い綿毛のタンポポを見つけると、「タンポポ!」と叫びながら駆けだします。長い茎を小さな手で折ると必ず、口をとがらせて種を飛ばします。きれいに咲いた黄色の花も白い綿毛もどちらも同じタンポポであることに興味があるようです。
 タンポポの花は朝、開き始め、夕方になると閉じることを繰り返し、4日間ほど咲きます。雨の日には閉じたままです。さらに面白いのは、咲き終わった花は間もなく茎ごと倒れ、10日ほど横になって寝ています。その後、茎を伸ばしながら再び立ち上がり、丸い綿毛を広げます。花のときよりもずっと背高になって、風を受けやすくして種を遠くまで飛ばしているのです。このことは小学2年生の国語「タンポポの知恵」で紹介されています。子どもと一緒に観察してください。
 ペットボトルや空き瓶の中に、丸く膨らんだタンポポの綿毛が入っていたら、子どもは眉を上げてくぎ付けになります。白い綿毛がきれいで、どうやって入れたのかの不思議に思います。いろいろな形の器に入れて、インテリアとして長い間、飾って楽しむことができます。
 綿毛の玉ができる仕組みは、何と一つ一つの小さな花の変化によって起こります。種が成熟すると、花を守る役割であったがくが長い柄の先で一斉に開くので、種同士が押しのけ合って球状に膨れるのです。この最後の動きは乾燥によって起こるので、摘み取った茎の先でもボトルの中で綿毛は開くのです。
 野遊びの魅力はたくさんの不思議と命です。子どもは新しい出会いに目を輝かせ、五感を使って多様な命の姿を感じ取ります。この世界の物事に対する好奇心が子どもの生きる力を育てます。
 (山田辰美/常葉大名誉教授、藤枝市)

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