座長発言改変、第8回も 専門家会合議事録 国交省、常態化か【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川水問題について議論する国土交通省専門家会議の議事録で、第9回会合(2月28日)に続いて第8回会合(2月7日)でも福岡捷二座長(中央大教授)の発言内容が大幅に改変されていたことが、12日までの取材で分かった。

第8回会合(2月7日)の議事録で改変された福岡捷二座長(中央大教授)の発言と第9回会合以降の発言や資料
第8回会合(2月7日)の議事録で改変された福岡捷二座長(中央大教授)の発言と第9回会合以降の発言や資料

 赤羽一嘉国交相は、実際の発言内容と大幅に食い違う議事録の作成について「問題はなかった」との認識を示しているが、議論の方向性を左右する座長発言の改変が常態化し、会議の進行に影響を与えていた可能性がある。
 改変されたのは、トンネル湧水の県外流出が中下流域の水利用に影響を与えるかどうかを議論した部分。沖大幹東京大教授が、冬期の雨が一番少ない時を想定してJR東海が説明した方が流域住民の安心感が高まるとし、雨が長期間降らない場合の流量予測を示すよう指摘。そうした意見を受けて福岡座長は「流量の問題についても県境に達するものの区間の実態がどうなっているのかについて」などと発言した。
 ところが、議事録には「渇水期の流量など流量変動がどの程度か等について」という福岡座長が発言していない内容が記された。
 この議事録によって「渇水期」と「流量変動」が関連付けられると、第9回会合でJRの担当者は、平年値に近い「季節変動する降水量」を入力した流量予測のデータを示したが、雨が長期間降らなかった場合のリニア工事の影響は説明しなかった。
 第10回会合ではJRの資料に第9回会合と同じデータが提示される一方で、資料の見出しに「渇水期」と追記され、雨が長期間降らなかった場合の議論をしたと解釈できる資料になっていた。
 同省鉄道局の森宣夫環境対策室長は「(座長の)発言内容は毎回修正しているが、趣旨は変わっていない。変わっているかどうかは事務局が判断している」と説明している。

いい茶0
メールマガジンを受信する >