被災地の今、ダンスで 映像作品をウェブ公開 写真家の鈴木さん(御殿場出身)

 御殿場市出身の写真家鈴木竜一朗さん(36)が監督した映像作品「鈴木ユキオ ひかりにふれる、海をみる」が、ウェブ公開された。岩手県沿岸に根付く芸能や生活文化を、コンテンポラリーダンスを通じて発信するプロジェクト「三陸DANCE借景」の一環。

大船渡市で撮影した映像作品「鈴木ユキオ ひかりにふれる、海をみる」の一場面
大船渡市で撮影した映像作品「鈴木ユキオ ひかりにふれる、海をみる」の一場面

 約10分の映像は、大船渡市の海岸を見下ろす夏虫山に端を発する。水平線の向こうから太陽が昇る中、コンテンポラリーダンサーの鈴木ユキオさんが、大地や海のエネルギーを空に解き放つように大きく体を動かす。
 ゆっくり船が出て行く港、東日本大震災後に造られた防潮堤に場面を移した作品は、波打ち際での情熱的なダンスで大団円を迎える。鈴木さんは「ユキオさんの動きの中に込められたメッセージ、祈り、自然への畏怖と感謝を感じ取ってほしい」と願う。
 鈴木さんが映像を作品化するのは初めて。「震災から10年という年に、今の大船渡を写し込む作品ができた。横断的な表現を指向していたが、その第一歩になった」と手応えを語った。
 作品は「三陸DANCE借景」で検索すれば視聴できる。
 (文化生活部・橋爪充)

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