アーチェリー、静岡県勢の渡辺1位 杉本2位で代表 世界選手権日本代表最終選考会

 アーチェリーの世界選手権(9月、米国・ヤンクトン)日本代表最終選考会最終日は4日、つま恋リゾート彩の郷第1スポーツ広場で行われた。男女7人が出場し、70メートルの144射(1440点満点)で競い、各3人が代表に決まった。女子は渡辺麻央(日体大、富士市出身)が1320点で1位、杉本智美(ミキハウス、浜松商高出)が2位で代表入りを決めた。渡辺は初出場、杉本は3度目の世界選手権となる。

1位で世界選手権の日本代表に決まった渡辺麻央=つま恋リゾート彩の郷第1スポーツ広場
1位で世界選手権の日本代表に決まった渡辺麻央=つま恋リゾート彩の郷第1スポーツ広場
2位で世界選手権の日本代表に決まった杉本智美=つま恋リゾート彩の郷第1スポーツ広場
2位で世界選手権の日本代表に決まった杉本智美=つま恋リゾート彩の郷第1スポーツ広場
1位で世界選手権の日本代表に決まった渡辺麻央=つま恋リゾート彩の郷第1スポーツ広場
2位で世界選手権の日本代表に決まった杉本智美=つま恋リゾート彩の郷第1スポーツ広場

 東京五輪日本代表に内定した山内梓(近大職、浜松商高出)は4位、杉林りな(サンメッセ、東海大翔洋高出)は7位で代表を逃した。

 ■杉本が復活劇 渡辺は後半猛チャージ
 静岡県勢が世界選手権女子日本代表の上位を占めた。1位の渡辺とともに試合をリードしたのが杉本だ。「ちゃんと撃ったら大丈夫だと自信はあった」。渡辺と同点で10点の本数で下回り惜しくも2位となったが、東京五輪切符を逃した悔しさを力に変えた。
 日本女子のエースとして臨んだ昨年3月の東京五輪2次選考会でまさかの敗退。気持ちの整理がつかず目標を見失った。杉本を指導する近大の山田監督は「精神的にショックを受けていた。今回自信をつけてくれれば」と教え子の復活を見守った。
 フォームを見直し、走り込みやウエートトレーニングに励んだ。2012年ロンドン五輪男子銀メダリストの古川(近大職)と同じ練習メニューをこなし、少しずつ自信を取り戻した。24年パリ五輪について「もちろん目指します」と力強く言い切った。
 杉本の復活劇に静岡の後輩が刺激を受けた。前半4位で折り返した渡辺は後半、猛チャージを見せた。最終ラウンド後半の第2エンドで首位に立ち、そのままトップを譲らなかった。
 今春JOCエリートアカデミー(東京)を卒業し、日体大に進学したばかり。初めて挑む世界選手権に向けて「トップ選手に負けないようにくっついていきたい」とあどけない笑顔をのぞかせた。
 (名倉正和)

 ■左肩周辺不調の山内3点及ばず 五輪へ再出発誓う
 東京五輪日本代表内定の山内は、3位に3点及ばず1313点の4位で世界選手権代表を逃した。五輪最終選考会前に判明した左肩周辺の筋肉損傷を押しての出場に「肩の調子が良くなくて練習ができない中でも通過を目標にやったが…」と声を落とした。
 五輪に向けて「一番の目標なのでそこに照準を合わせたい」と再スタートを誓った。浜松商高の先輩、杉本の世界選手権代表入りには「さすがだなと思った。最初から安定していた」と語った。

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