ティーバッグ茶製造、障害者担う 掛川に就労支援施設、地場産業と福祉融合

 特定NPO法人掛川障がい者支援センター(榛葉光夫理事長)は掛川市和田に就労継続支援A・B型施設「きららサテライト」を開設し、2日に地元関係者に披露した。需要の高まるティーバッグ茶を1日最大4万8千個製造する機械があり、地元茶業者などから製造を請け負う。定員20人の利用者が工程管理や袋詰め、シール貼りなどを担う。

完成した「きららサテライト」のティーバッグ製造機械=掛川市和田
完成した「きららサテライト」のティーバッグ製造機械=掛川市和田

 同市の丸山製茶がティーバッグの生産能力強化と地元障害者の就労機会拡大のため、建設に協力した。鉄骨造2階建て、延べ床面積397平方メートル。事業費約1億8千万円で、県が半額補助した。有機JAS認証、ハラール認証を取得し、欧米や中国、イスラム圏など輸出に幅広く対応した製品を生産する。
 同法人は「地元茶業者と連携し、地場産業である茶と福祉の融合を目指したい」としている。
 (掛川支局・宮坂武司)

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