韮山反射炉入場減 前年度比30% コロナで拍車、修復工事も影響

 伊豆の国市が1日発表した世界遺産・韮山反射炉の2020年度の入場者数は5万4641人で、前年度の約30%にとどまった。世界遺産登録された15年度以降は減少し続け、20年度は新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちとなった。

入場者数の減少が続く世界遺産・韮山反射炉。現在は本体の修復工事を行っている=1日午後、伊豆の国市
入場者数の減少が続く世界遺産・韮山反射炉。現在は本体の修復工事を行っている=1日午後、伊豆の国市
韮山反射炉の入場者数
韮山反射炉の入場者数
入場者数の減少が続く世界遺産・韮山反射炉。現在は本体の修復工事を行っている=1日午後、伊豆の国市
韮山反射炉の入場者数


 昨年4月の緊急事態宣言によって同月9日から5月31日まで休館としたため、4月は前年同月のわずか約5%の992人。7~9月は「Go Toトラベル」の開始と夏期休暇が重なりやや持ち直し、8月は前年同月の約46%となる1万96人にまで盛り返した。しかし、反射炉本体の修復工事が始まった10月以降は伸び悩んだ。
 市はここ数年、世界遺産登録前年度(14年度)の入場者数(約10万人)の倍にあたる20万人を目標値としていた。しかし、本年度はコロナの収束が見込めず積極的な誘客をできない状況に加え、10月まで修復工事が続くことから「目標値を設定できない」(市文化財課担当者)という。大河ドラマ推進事業費を計上した21年度当初予算に市議会が反対するなど、コロナ禍で先を見通せない中での市の観光振興策を疑問視する向きも出ている。ただ、20年度はコロナの影響で行き先を伊豆に変更した修学旅行の受け入れ増加という好材料もあった。同課の担当者は「現在は工事の足場を使って通常より近くで本体を見ることができる。コロナの状況を踏まえた対策を検討したい」と話した。
 (大仁支局・小沢佑太郎)

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