第4波、早ければ4月中旬にも 静岡県、医療体制拡充へ【新型コロナ】

 静岡県は新型コロナウイルスの感染状況が悪化した場合、流行第4波が早ければ4月中旬にも発生するとの想定をまとめた。年度替わりの人の移動が落ち着いた頃、感染者が増加するとの見立てだ。変異株の影響で第3波以上に感染が拡大する見方もあり、病床を増やしたり、後方病院を整備したりして医療体制を拡充する。

 「今後恐らく、必ず起こる」
 県健康福祉部の後藤幹生参事は県の想定を示した3月30日の感染症対策専門家会議後の取材に対し、慎重な言い回しながら強い口調で「第4波」の発生を見通した。
 大阪府や首都圏で感染再拡大(リバウンド)の兆候が既に見られているのが最大の懸念材料。本県はこれまでの第1~3波で大都市圏の余波を受けたためだ。1日の最大感染者数(127人)が政府の患者推計ツールで試算した数値(66人)を大幅に上回った経緯もある。感染力が強いとされ、影響が見通せない変異株の存在も無視できず、県は国の指示に基づいて第4波のピークを1日約250人に設定した。
 専門家会議は現状のコロナ病床450床から上積みを図る方針でまとまった。県内に約170ある全ての病院にコロナ患者を受け入れるよう要請する。受け入れ経験のない病院の医療従事者には「コロナに対する過剰な恐怖心がある」(県)といい、感染症専門医が助言して受け皿を拡充する構えだ。
 治療を終えた患者に対応する後方病院も同様に整え、病床の回転率を上げる。変異株のスクリーニング検査を現状の25%から40%に引き上げ、監視も強化する。
 感染者の急増に十分に備える一方で、県民一人一人が感染対策を実践すれば第4波を抑えることも可能になる。県新型コロナウイルス対策課の米山紀子課長は「ランチ時や休憩室でのマスク非着用が散見される。『おしゃべりの時はマスク』を心がけて」と呼び掛ける。
 (社会部・河村英之)

いい茶0
メールマガジンを受信する >