JR、リスクマップ提示 国交省会議へ論点整理 静岡県専門部会【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線に伴う大井川の水問題で、自然環境への影響を議論する静岡県有識者会議「中央新幹線環境保全連絡会議」の生物多様性専門部会が29日午前、県庁で開かれた。JR東海が工事に伴う自然環境への影響と対策をまとめた「リスクマップ」を新たに提示し、県専門部会として、国土交通省専門家会議での生物多様性の議論へ向け、論点を整理した。

 県が12日にJR東海に送付した南アルプスの自然環境保全に関する意見書を踏まえ、同社は工事で水量が減少した場合の生物への影響を回避・低減する対応や、2年後に予定されているユネスコエコパークの見直しに向けた保全措置などを説明した。
 難波喬司副知事は冒頭のあいさつで「県の専門部会で対話が深まれば、国でも今後、生物多様性の議論がされる」と述べ、専門部会での議論の進展に期待した。
 国交省の専門家会議は、これまでに大井川の流量減少に伴う中下流域の水資源利用への影響やトンネル湧水の県外流出を中心に検討してきた。2月の専門家会議で、生物多様性分野についても議論していく方向性が示された。
 (社会部・中川琳)

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