渋沢栄一の足跡を解説 公開講座、静岡商人の支え強調

 「日本の資本主義の父」といわれる渋沢栄一と静岡の縁をたどる公開講座が27日、静岡市葵区の静岡浅間神社で開かれた。NPO法人歴史資料継承機構理事の岡村龍男さん(36)=同区=が静岡に残る渋沢の足跡を解説し、偉業を支えた商人たちの存在を指摘した。

渋沢栄一と静岡の縁を紹介した公開講座=静岡市葵区の静岡浅間神社
渋沢栄一と静岡の縁を紹介した公開講座=静岡市葵区の静岡浅間神社

 一橋家に仕えた渋沢は万国博覧会が開催されたフランスで見聞を広げた後、静岡藩士として登用された。約10カ月の滞在期間中、銀行と商社を兼ねた「商法会所」を設置し、静岡の豪農・豪商の結集と再編成を成し遂げる功績を挙げた。
 岡村さんは、渋沢が経済だけでなく文化や教育も重要視していたエピソードなども取り上げた。一方で、渋沢の活躍には静岡を代表する有力者萩原四郎兵衛や豪商北村彦次郎らの支えがあったことを強調し、「静岡の人々が蓄積してきた知識や技能が生かされた」と語った。
 講座は静岡浅間通り商店街夢門前歴史塾の一環。渋沢ゆかりのスポットとして、渋沢が謹慎中の徳川慶喜と再会した宝台院や、渋沢が住居兼事務所を構えた浮月楼などを写真と地図で紹介した。

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