水産翁・服部安次郎生家を改修、ゲストハウスに 焼津、4月開所

 焼津市が実施していた焼津水産翁の一人、服部安次郎の生家の改修工事が完了し26日、同市城之腰の現地で完成式典が開かれた。建設された明治時代当時の構造をそのまま残し、日本の伝統的な木造家屋の趣が感じられるゲストハウスに生まれ変わる。

改修された服部家の前でテープカットする関係者
改修された服部家の前でテープカットする関係者
服部家2階部分。天井が低く傾斜がある特有の構造をそのまま残した=焼津市城之腰
服部家2階部分。天井が低く傾斜がある特有の構造をそのまま残した=焼津市城之腰
改修された服部家の前でテープカットする関係者
服部家2階部分。天井が低く傾斜がある特有の構造をそのまま残した=焼津市城之腰

 漁業のまち焼津の発祥の地として栄えた「浜通り」に立地する。当時は海が玄関のそばにあり、高波や浜風の被害を受けにくくするため間口が狭く、屋根の勾配が緩い特有の構造をしている。改修後もこれらの特徴を残したほか、修繕方法も、中に格子状に組んだ竹を入れたしっくい壁「竹小舞土壁」など、できるだけ当時と同じ工法を採用した。
 式典に参加した中野弘道市長は「歴史的建造物を次の時代につなげ、ここを拠点に浜通りの活性化にも努めていく」と話し、関係者とテープカットした。
 宿泊用に3室を用意し、地元住民との交流やスポーツ、焼津ならではの食を楽しめる体験型ゲストハウスとして活用する。同市の造園業良知樹園が市から借り受けて運営し、4月中にオープン予定。
 市は2017年に服部家から建物を譲り受け、20年6月から改修工事に着手していた。工事費約9400万円。服部安次郎は1908年、焼津生産組合(後の焼津信用金庫)を創立するなど同市の水産漁業発展の礎を築いた。
 (焼津支局・尾原崇也)

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