ゆるキャン△ロケ 富士の“穴場”に光 霊峰と駿河湾一望、アニメで関心

 人気漫画「ゆるキャン△」を実写化したドラマ「ゆるキャン△2」の放送が4月から始まる。昨年秋から冬にかけて静岡県内各地で撮影が行われ、あまり知名度は高くない富士市の野田山健康緑地公園(現在休業中)でも11月にロケが敢行された。アニメの反響が広がる中、同公園の地元や行政関係者からは、ドラマを通じ、隠れた名所の魅力発信につながることを期待する声が上がっている。

「ゆるキャン△2」の撮影に臨むなでしこ役の大原優乃さん(右から3人目)=2020年11月21日、富士市中之郷の野田山健康緑地公園
「ゆるキャン△2」の撮影に臨むなでしこ役の大原優乃さん(右から3人目)=2020年11月21日、富士市中之郷の野田山健康緑地公園
富士山と駿河湾の眺望が魅力の野田山健康緑地公園=2020年12月、富士市中之郷
富士山と駿河湾の眺望が魅力の野田山健康緑地公園=2020年12月、富士市中之郷
「ゆるキャン△2」の撮影に臨むなでしこ役の大原優乃さん(右から3人目)=2020年11月21日、富士市中之郷の野田山健康緑地公園
富士山と駿河湾の眺望が魅力の野田山健康緑地公園=2020年12月、富士市中之郷

 ゆるキャン△は、山梨県の女子高生がキャンプを通じて交流し、成長する姿を描く。キャンプ人気のけん引役になった。山梨県や富士宮市など富士山麓を舞台にしたドラマ1作目はSBSテレビで放送され、「原作に忠実」とファンの評価も上々だった。
 SBSでも4月下旬から放送される2作目は登場人物の1人「各務原なでしこ」の故郷でもある静岡県内を中心にロケが展開され、原作を忠実に描いた。野田山健康緑地公園でのロケは、市やフィルムコミッション富士の協力で昨年11月下旬から数日間行われ、なでしこ役の大原優乃さんや志摩リン役の福原遥さんら俳優が撮影に参加した。11月21日には富士山が顔を出す中、キャンプ場の炊飯棟などでなでしこが初めて「ソロキャンプ」に挑戦する姿など大切な場面の撮影が進められた。
 同公園は、今夏まで改修工事中で利用できないが、富士市と静岡市清水区の境界付近に位置し、富士山と駿河湾を一望できる。夜景も美しい。既にアニメを見て現地を訪れるファンもいて市への問い合わせは増えた。
 市は、なでしこが同公園に向け出発したJR富士川駅から公園までの案内図制作を検討中で、炊飯棟などは現在の形を残して改修する予定。市担当者は「リニューアル後に多くの方に利用してほしい」と期待し、地元のフィルムコミッションは「富士が有名作品の舞台になることはあまりない。多くの人に魅力が伝われば」と願う。
 (富士支局・青島英治)

 <メモ>野田山健康緑地公園 標高470メートルの野田山の眺望を生かし、南東の金丸山広場にキャンプ場(広さ約6500平方メートル)や駐車場、遊歩道などが整備されている。220度の大パノラマが広がり、駿河湾と伊豆半島、富士山、富士市街地などが見渡せる。随一の夜景スポットでもある。改修のため、現在は休業中。既に金丸山広場の平地部分を拡張し、斜面を利用した遊歩道などが整備された。今後はオートキャンプも可能にする計画で、指定管理者制度を導入して2021年8月の再オープンを予定する。

いい茶0
メールマガジンを受信する >