明是君(富士)笑顔で卒園 出生時510g、医療的ケア必要 両親らを前に成長の姿

 富士市神戸のNPO法人「はっぴぃ」が運営する企業主導型保育施設「すまいる にじ保育園」の卒園式が20日、開かれ、医療的ケアを必要とする明是慶市朗君(6)が卒園を迎えた。保育士や両親らが見守る中、成長した姿を見せた。

卒園を迎えて笑顔を見せる慶市朗君(右から2人目)と高橋園長=富士市神戸のすまいるにじ保育園
卒園を迎えて笑顔を見せる慶市朗君(右から2人目)と高橋園長=富士市神戸のすまいるにじ保育園


 出生時の体重510グラムだった慶市朗君は、呼吸の補助のため気管切開をしている。医療的ケアが必要で、住んでいた御殿場市で看護師のいる施設に通っていた。2020年3月に看護師の退職が決まり、両親が新たな施設を探し回ったが、県東部では医療的ケアが受けられる保育施設は少なく、行き着いたのが片道40分を要するにじ保育園だった。
 両親は今春、富士市に転居し、呼吸の補助がいらなくなるほど成長した慶市朗君は4月から同市内の小学校に通う。同NPOが運営する放課後等デイサービスも利用する。
 18年5月に開所して主に0~2歳児が通う同園にとって慶市朗君は初の卒園生。卒園式で高橋美喜園長が卒園証書を手渡した。生活の様子を収めた動画も上映し、在園児から言葉も贈られた。慶市朗君は終始笑顔で過ごし、「うれしい。小学校に行くのも楽しみ」と話した。
 父の雅則さん(37)と母の香苗さん(37)は「他の子と生活する中で成長できた。みんなとの違いに傷つくこともあったと思うが、痛みや苦しみの分かる人になってくれたら」と話した。高橋園長は「自分の個性を存分に伸ばしてもらいたい。これからも全力でサポートする」と話した。
 (富士支局・青島英治)

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