5人死傷事故に実刑 地裁沼津支部判決「過失非常に重い」

 富士宮市の西富士道路でトラックを運転中、睡眠時無呼吸症候群の罹患(りかん)による仮睡状態に陥り、5人を死傷させる追突事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた山口県下関市、アルバイトの男(66)の判決公判で、静岡地裁沼津支部は17日、禁錮3年(求刑禁錮4年)を言い渡した。
 前沢久美子裁判官は判決理由で、睡眠時無呼吸症候群の治療用機械の使用について「可能な限り努力を払い、機械を装着して仮眠をとるべき注意義務があった」と認定。「職業運転手として長距離の運転を選択したにもかかわらず、起床してから事故発生時まで自己判断で機械を使用せず、重大な事故を引き起こした過失は非常に重い」と述べた。
 判決によると、被告は罹患に伴い、長距離運転の際に治療用機械を装着して仮眠をとった上で、運転を継続すべき注意義務を怠り、2020年11月26日午前9時5分ごろ、西富士道路でトラックを運転中、仮睡状態になり渋滞で停車していた乗用車に追突。計6台が関連する事故を起こし、車両火災で別の乗用車に乗っていた富士市の男性会社員=当時(49)=を死亡させたほか、計4人に3カ月~2週間のけがを負わせた。
 判決後、被告の弁護人は控訴を検討していることを明らかにした。

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