視覚障害者支援、オンラインで啓発 日本盲導犬協会、行政職員にセミナー

 富士宮市など国内4カ所に拠点を持つ日本盲導犬協会が、行政職員らを対象に、視覚障害者の支援に関するオンラインセミナーに乗り出した。コロナ禍で各地に出向いた啓発活動が難しくなる中でオンラインに転換し、行政機関との連携を強化していく狙い。

オンラインセミナーで配信に当たる堀江さん(右)ら協会職員=富士宮市人穴の富士ハーネス
オンラインセミナーで配信に当たる堀江さん(右)ら協会職員=富士宮市人穴の富士ハーネス

 「身近な市町村の窓口が視覚障害者にとって一番頼れる存在になってほしい」
 富士宮市の盲導犬育成施設富士ハーネスを配信拠点に1月末に開かれたセミナーで、講師を務めたユーザーサポート部の歩行訓練士・社会福祉士の堀江智子さん(47)が行政機関での情報発信の重要性を訴えた。盲導犬の補助制度をはじめ、視覚障害者が利用できる行政サービスの情報が十分に届いていない場合が多いと指摘した。
 セミナーでは盲導犬の貸与条件や一部自治体が実施している盲導犬の補助制度、目が見えない(見えにくい)人への情報提供のポイントなどを解説した。身体障害者手帳取得時に受けられる行政サービスの一覧から視覚障害に関する項目を抜き出して拡大文字で表示したり、音声情報として提供したりする事例を紹介した。
 協会は各自治体や行政機関に出向いた啓発活動や案内送付、アンケートを通じて連携を強化してきた。コロナ禍を機に取り入れたオンラインセミナーの利点を生かし、全国規模の活動を展開することにした。2020年12月から3回実施し、全国の自治体や相談支援事業所など延べ78団体が参加した。次回は3月21日の開催を予定。21年度以降も開催を継続していく。
 (富士宮支局・吉田史弥)

いい茶0
メールマガジンを受信する >