家食で ぜいたく楽しんで 職員ねぎらい支援金 藤枝の特養「愛華の郷」

 コロナ禍でさまざまな行動制限を強いられる職員をねぎらうため、藤枝市大東町の特別養護老人ホーム「愛華の郷」が、家庭の食事でちょっとしたぜいたくを楽しんでもらう支援企画を実施した。職員に1万円ずつ支給し、それを原資に購入したテークアウト料理や食材の写真を披露し合うコンテスト。感染症の収束が見通せない中での施設側からの贈り物に、職員たちは「息抜きになった」「家族も喜んでくれた」などと笑顔を見せた。

ロビーの壁に貼り出されたちらしずしやカニなどの写真。職員は施設からの支援金で料理や食材を購入した=藤枝市の「愛華の郷」
ロビーの壁に貼り出されたちらしずしやカニなどの写真。職員は施設からの支援金で料理や食材を購入した=藤枝市の「愛華の郷」


 「こんな時だからこそ遊び心のある企画にしたかった」と語るのは、発案した阿井孝訓施設長(59)。支援金の対象は介護や事務職などの全職員約100人。クリスマスや正月を見据えて昨年12月中旬に支給した。年明けに施設のロビーに写真を貼り出すと、カニや伊勢エビ、すし、すき焼き、うなぎ、ケーキなど、壁一面が色とりどりに彩られた。
 職員は重症化リスクの高い高齢者と接する機会が多い。勤務中だけでなく私生活でも感染対策により神経質になり、外食もままならない。阿井施設長は「施設の安全は各職員の自己犠牲の上で成り立っている。家族にも苦労をかけているはずなので、報いることができれば」と話す。
 貼り出した写真を基に、職員投票によるコンテストを行った。最優秀賞には、焼津市の有名店でちらしずしの大皿を購入した介護福祉士の川口大輔さん(36)=島田市=が選ばれた。価格はちょうど1万円だったといい、「ずっと食べたいと思っていて、支援金が後押しになった。子どもの大好物で、すぐに平らげてしまった」と目を細めた。
 (藤枝支局・岩下勝哉)

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