⚽長谷部(藤枝東高出) 駆け抜けた22年 5万人に送られプロ生活に別れ

 【フランクフルト(ドイツ)時事】サッカーのドイツ1部リーグで、今季限りで現役を引退するアイントラハト・フランクフルトの元日本代表主将、長谷部誠(40)=藤枝東高出=は18日、ホームでの今季最終戦のライプチヒ戦に後半終了間際から出場し、最後のプレーを見せた。チームは2-2で引き分けた。

ライプチヒ戦終了後、娘(左)と息子を抱き寄せるEフランクフルトの長谷部=フランクフルト(共同)
ライプチヒ戦終了後、娘(左)と息子を抱き寄せるEフランクフルトの長谷部=フランクフルト(共同)


「やるべきことをやってきた自分誇る」  アイントラハト・フランクフルトの長谷部は数分間のみピッチに立った。試合展開によっては長い出場時間も望めたが、「これだけ長くやってきた経験上、そんなに物事がうまくいくことはないと分かっていた」。引き分ければチームの目標であるリーグ戦6位を達成できる状況でボランチとして入り、「無理して攻めず、このままでいいと伝えた」。自身はボールに触れることもなく、試合終了の笛を聞いた。自分の子どもたちが駆け寄ってきたのを見ると、感極まった様子で抱きしめ、しばらく顔を上げられなかった。
 新監督の下で大半をベンチで過ごした今季、「試合に出たい気持ちは最後まであった」と振り返ったが、引退は正しいタイミングだと考え、後悔もないと言う。「健康な体でやめられるし、次のステップに進みたい」とも話した。
 5万人以上のファンが観客席から見守る中、盛大な引退セレモニーで送り出された。22年間のプロ選手生活を締めくくり「最後までやるべきことをやってきたことは自分自身に誇れる」。少し休みを取った後は第二の故郷となったフランクフルトで若手の育成に携わるつもりだ。
 (フランクフルト時事)

「感極まった」 一問一答 
 現役最後の試合を終えた長谷部誠の一問一答は次の通り。
 -子どもたちを抱き上げて涙がこみ上げた。
 「さすがに感極まってしまった。家族はとても大きな存在だった。スタジアム全体でお別れの雰囲気をつくってくれて、非常にありがたかった」
 -引退発表後、気持ちの変化はあったか。
 「変わらずにずっとやってきた。ここまでのキャリアを振り返ることもしなかった。これからゆっくり振り返ることができれば。まだあまり実感がない」
 -自分で引退の時期を選択できる立場だった。
 「今シーズンは試合にコンスタントに出ることがなくなり、すごく難しさを感じた。今というタイミングはみんなにとってハッピーなんじゃないかなと思う」
 -印象に残っている試合は。
 「(2018年の)ドイツ・カップ決勝でバイエルン(・ミュンヘン)相手に優勝したのはクラブの転機。たぶん99%の人がバイエルンが勝つと思っていた中で、重要な役割を果たせたと思う。大きなハイライトだった」
 (フランクフルト時事)

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