静岡県庁に激震、混乱 幹部「全く聞いてなかった」【川勝知事辞職表明】

 「まさかこのタイミングとは」。約15年間、県政トップを務めた川勝平太知事の突然の辞職表明。2日夕に起きた予期しない展開に県庁には激震が走った。幹部職員は3日以降の対応を巡り、夜まで長時間の協議が行われた。幹部の1人は「3日に知事の真意を確認する。今後の見通しが立たず、県政の混乱は避けられそうにない」と話した。

静岡県庁
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 職員訓示の内容が2日に「職業差別」と報じられると、SNSでの批判が巻き起こり、電話やメールで県庁には430件(同日午後5時現在)の批判が寄せられた。県職員は過去の「コシヒカリ発言」や給与未返上問題などをはるかに上回る苦情への対応に追われた。
 知事は2日午前の時点では報道からの取材要請に対応する予定はなかった。ただ、やまない批判の声に対し、発言内容の補足や釈明のため取材に応じるよう幹部職員が進言したとされる。その場で飛び出した知事の辞意表明に、県幹部の一人は「全く聞いてなかった」と驚きを隠さない。
 知事の言動を巡って県議会から県の組織的な対応を求める声が強まる中、県は4月1日の人事異動で、知事との情報共有の強化に向けて知事公室長を設置するなど対応を始めたばかりだった。自民会派などからたびたび不適切な言動が指摘され、県議会で不信任決議案提出に至る事態に陥ってから「『いつでも職を辞する覚悟にある』と職員にも漏らしていた。胸に秘めていたかもしれない」(県幹部)と推し量った。

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