賀茂4高校 サテライト制に 静岡県内初 28年度前後導入想定 「本校」下田と「キャンパス」

 静岡県教委は27日、賀茂地域の高校4校(分校含む)について、複数校舎を活用し1校として機能させる「サテライト制」を導入すると明らかにした。これまで賀茂における同制度導入は示唆していたが、本校とサテライト化する学校の役割を明確にし、対象となる学校にも踏み込んだ。県教委によると、2028年度前後の本格的な展開を想定する。県外では事例があるが、同制度の導入は本県初という。

サテライト制に移行する賀茂地区の4高校
サテライト制に移行する賀茂地区の4高校


 県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画(18~28年度)再検討へ設置した地域協議会の最終会合を県下田総合庁舎で開き、説明した。4校は下田(下田市)と稲取(東伊豆町)、松崎(松崎町)、下田高南伊豆分校(南伊豆町)。下田を本校とし、他の3校は「キャンパス」とする。
 県教委は「制度的には分校だが、従来より一体化を強める」とし、県総合教育センター(掛川市)からの授業の遠隔配信を活用する。センター配信は稲取と松崎で24年度から試行、25年度から本格実施する。
 県教委は小規模校の利点を生かし、きめ細かい教育を図ると強調した。遠隔教育による習熟度別のクラス展開や専門教員の指導により生徒の進路の選択肢が広がると説いた。教員の負担軽減にもつながるとした。
 各キャンパス周辺の小中学校との連携も進め、施設の複合化も視野に入れる。施設複合化は東伊豆町が昨年から訴えていて、独自の教育プログラム展開や校舎の更新費用削減につながる可能性がある。
 各市町の首長や教育長からは、急激な人口減を念頭におおむね好意的な声が上がった。池上重弘県教育長は「個別の学校のカリキュラムなどの詳細は今後検討する」と述べた。県教委によると、他の県立高と同様に2年連続で入学者が15人を下回った際はキャンパスの入学募集を原則停止する。
 (下田支局・伊藤龍太)

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