記者コラム「清流」 駿河屋の意気込み

 静岡市葵区の旧静岡マルイ跡に10月、駿河屋新本店がオープンした。初日は平日にもかかわらず、県内外から集まった300人ほどが早朝から列を作る盛況ぶり。老若男女がホビーの世界に浸る様子が見られた。
 豊富な品ぞろえに加え、鉄道模型ジオラマやラジコンカーの走行を試せるスペースなどの体験スペースが話題になった。来店客同士が商品情報を交換するといった交流も生まれているという。同社が目指す「新しい観光地化」への船出は、ひとまず順調のようだ。
 地元に向けても、商店街のハロウィーンイベントに参加して子どもを楽しませたり、全国の店舗で大道芸ワールドカップを周知したりと中心街活性化への意欲が伝わる。人を呼び込む起爆剤や発信拠点として持続できるのか。数年後の「おまち」の姿が楽しみだ。
(経済部・駒木千尋)

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