浙江省医師団が医療視察 静岡県立総合病院「相互発展を」
中国の浙江中医薬大付属第二医院の張威院長ら医師団がこのほど、静岡市葵区の県立総合病院を視察し、小西靖彦院長、同病院を運営する県立病院機構の田中一成理事長らと意見交換した。

両病院は2019年に友好交流協力覚書を締結していて、訪問は4年ぶり。新型コロナウイルス禍では、医療物資を支援し合うなどして交流を続けてきた。外科医ら6人が来静し、先端医学棟で手術を見学したり、患者のケア体制などについて説明を受けたりした。張院長は「先進的な設備を見ることができた」と感想を語った。
意見交換会では田中理事長が長期にわたる交流に感謝し、「健康寿命の延伸や、小児難聴の治療と音声言語の獲得といった研究分野で関係を強化し、相互の医療の発展を目指しましょう」と呼びかけた。小西院長は「東洋医学の分野で、中国屈指の実力と聞いている。両国の市民の健康に寄与するためにも交流を続けたい」とあいさつした。