御殿場産ヌーヴォー発売 ヴィノスやまざき 樽で熟成、芳醇に
ヴィノスやまざき(静岡市葵区)は、御殿場産のシャルドネを使ったワインの新酒「神山葡萄(ぶどう)園新酒」の販売を静岡県内4店舗などで始めた。国内産のヌーヴォーでは珍しく樽で熟成した。すっきり感と芳醇(ほうじゅん)な味わいを楽しめるという。

時之栖グループの御殿場高原ワイン(御殿場市)が製造した。耕作放棄地を再生した同市神山の農園で栽培し、ヴィノスやまざき社員も加わり手摘みしたブドウを、フランスから取り寄せた樽に入れて瓶詰め直前まで熟成した。
天候に恵まれ、ブドウの出来栄えは良好だった。熟成したことでパイナップルやバターのような風味がついたという。ヴィノスやまざき沼津店の荻田亜紀さんは「リッチな味わいに仕上がった。鍋や豚肉料理とともに、ゆっくり飲んでほしい」と話す。
販売4年目となる今年は需要が増えている外国人客を念頭にラベルを一新した。外国人に好まれる漢字で商品名を表記した。荻田さんは「静岡を代表するワインになれば」と期待する。
税込み3080円。600本限定。
(東部総局・矢嶋宏行)