天下の奇祭「どんつく祭」5年ぶり 練り歩き、威勢よく 東伊豆
天下の奇祭として知られる「第54回どんつく祭」(稲取温泉旅館協同組合主催)が30日夜、東伊豆町の稲取温泉場で開かれた。5年ぶりの開催で、観光関係者らが男性を象徴する巨大なご神体をみこしに乗せて練り歩いた。

夫婦円満や子孫繁栄などを願うどんつく神社の例祭で、温泉街の一角約150メートルを歩行者天国とした。長さ2・2メートルのご神体が乗せられたみこしを地元の男性らが担ぎ、会場には「そりゃそりゃ」とかけ声が響いた。
組合によると祭りは温泉街の活性化を念頭に始まった。ただ、近年は観光関係者の高齢化に加えて期間中の宿泊者が減少。宿泊施設の減少も相まって費用負担が増大し、精緻なご神体への指摘も寄せられていた。今秋はコロナ禍で停滞した地域の熱気回復へ、40代の組合員や地域有志を中心に復活へ機運が高まったという。国の補助金が得られたことも後押しとなった。
1日は午前11時から午後8時40分まで会場周辺で「どんつくフードフェス」が開かれる。町内を中心に13店が出店予定。