伊豆市、民間の力生かす 三島信金と人事交流協定

 民間活力を導入し市政活性化や効率的行政運営を図ろうと、伊豆市はこのほど、三島信用金庫と人事交流協定を結んだ。協定に基づく1人目の実務研修員として、10月1日から同金庫人事課付の職員深沢香織さん(37)=沼津市=が伊豆市企画財政課へ派遣される。同金庫が市町の行政機関へ職員を派遣するのは初めて。

三島信用金庫から伊豆市への1人目の派遣職員となる深沢さん(中央)と協定書を手にする高嶋理事長(左)、菊地市長=同市役所
三島信用金庫から伊豆市への1人目の派遣職員となる深沢さん(中央)と協定書を手にする高嶋理事長(左)、菊地市長=同市役所

 同市役所で開かれた調印式で、菊地豊市長と高嶋正芳理事長が協定書に署名した。協定では期待する効果として、民間企業側は「自治体の立場を踏まえた調整提案能力を高めることができる」、市側は「民間企業のノウハウや人材を取り入れ、市民サービス向上を図る」などを明記している。
 高嶋理事長は「地域のベストパートナーを目指し、今後も伊豆市との連携を深めたい」と述べた。菊地市長は「人事交流を伊豆市だけでなく、伊豆半島全体の発展につなげたい」と期待を寄せた。
 深沢さんは「外からの感覚を地域へ還元しながら、少しでも力になりたい」と抱負を語った。預金・融資業務や海外への語学留学、ふじのくに医療城下町推進機構への出向の経験がある。派遣後は約1年半、ふるさと納税事業やシティーセールス事業を担当する。
 (大仁支局・小西龍也)

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