女子サーブル、脇田(沼津信用金庫)4強 フェンシング全日本選手権個人 男子フルーレ松山は敗退

 フェンシングの全日本選手権個人戦第2日は16日、沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で行われ、男子フルーレは7月の世界選手権団体の金メダルメンバーで、個人で銅メダルを獲得した松山恭助(JTB)が準々決勝で同じ日本代表の永野雄大(ネクサス)に敗れ、4強入りを逃した。敷根崇裕(ネクサス)らが準決勝へ進んだ。

女子サーブルで準決勝進出を決め、ほっとした表情を浮かべる脇田樹魅=沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)
女子サーブルで準決勝進出を決め、ほっとした表情を浮かべる脇田樹魅=沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)
女子サーブル準々決勝 板橋香菜子と対戦する脇田樹魅(左)対戦する=沼津市香陵アリーナ
女子サーブル準々決勝 板橋香菜子と対戦する脇田樹魅(左)対戦する=沼津市香陵アリーナ
女子サーブルで準決勝進出を決め、ほっとした表情を浮かべる脇田樹魅=沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)
女子サーブル準々決勝 板橋香菜子と対戦する脇田樹魅(左)対戦する=沼津市香陵アリーナ

 女子サーブルは脇田樹魅(沼津信用金庫)や高嶋理紗(オリエンタル酵母工業)らが準決勝に進出した。

2大会連続4強 地元初Vへ発奮
 駆けつけた地元の同僚の声援を受けて、脇田が2大会連続の4強に進んだ。今大会、世界女王の江村美咲(立飛ホールディングス)が欠場。「ここで勝ちきる選手にならなくては」と初優勝に向け、気持ちを奮い立たせた。
 地元開催に「珍しく緊張した」という脇田。その言葉とは裏腹に、3試合とも落ち着いた試合運びで、序盤からポイントを先行させた。「後半追いつかれることが多いが、逃げ切れた。焦る場面で応援が聞こえ、整理できた」と声援に感謝する。
 重圧はかかるが、「プレッシャーを乗り越えられる選手になりたい。むしろかけてほしい」と前向き。「地元で一番良い色(のメダル)を取る」。夢まであともう一歩だ。
 (東部総局・尾藤旭)

松山、前半悔やむ
 男子フルーレの松山は準々決勝で永野に先行を許した。終盤も差を詰め切れずに10-15で敗れ「前半の入りが良くなかった。毎年、この時期はうまくいかない」と悔やんだ。
 7月の世界選手権後は約1カ月間のオフを過ごし、練習を再開したばかりで本調子ではなかった。日本のエースは「こういうところで勝ちきれないのをモチベーションにして、頑張っていきたい」と巻き返しを期した。

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