戦略的なメニュー構成を 沼津信金など 飲食店向けセミナー

 沼津信用金庫などはこのほど、材料費高騰に直面する飲食店経営者向けのセミナーを沼津市で開いた。全国で飲食店支援を手がけるフードアカウンティング協会サービス相談員の遠山景子さんが講師を務め、「本当によい商品を提供する店が残る」と商品力強化を訴えた。戦略的なメニュー構成にするよう呼びかけた。

材料費高騰に直面する飲食店経営者向けのセミナー=沼津市
材料費高騰に直面する飲食店経営者向けのセミナー=沼津市

 遠山さんは店側が情報発信する従来の集客から、客側がSNSで発信する「SNS集客」が主流になるとして、「(発信の)動機をつくる商品が最も重要で集客の近道」と指摘。原価率が高くても客を引き込む「集客・看板メニュー」▽注文されやすく原価率の低い「定番メニュー」▽飽きさせない「季節・イベントメニュー」をそろえるよう強調した。客層や人数、場面別の注文シミュレーションを実施し、想定に近い注文をしてもらえるようなメニュー表作りを提案した。
 コロナ禍で打撃を受けた飲食店支援の一環で企画した。ITツールを活用したコスト削減方法を紹介する講義もあり、会場とオンラインで約40人が耳を傾けた。

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