記者コラム「清流」 障害者雇用 定着が重要

 障害のある子の保護者と特例子会社など雇用に積極的な企業の「語る会」が8月、浜松市で開かれた。保護者の不安や悩みの相談や質問は途切れることがなく、企業側も求める人物像を丁寧に答えた。就職期にはまだ遠い小学校低学年の母親もいて、将来への不安の大きさが伝わってきた。
 民間企業の障害者の法定雇用率は現行の2.3%から2026年7月の2.7%まで段階的に引き上げられ、就労の機会が広がる。「障害があってもやりがいがある仕事に就いてほしい」とイベントに参加した父親は子が働く姿に期待を込めた。
 ただ、重要なのは定着だ。まずは働く本人の意志や特性が土台にある。今回のように企業や保護者、生徒が過ごした特別支援学校などが意見交換を重ねることでミスマッチを防ぎ、就労の質を高めてほしい。
 (浜松総局・山本雅子)

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