卓球五輪代表争い大詰め 平野か伊藤か 女子シングルス2枠目

 卓球のパリ五輪シングルス代表男女各2枠を巡る国内選考レースは大詰めを迎えている。10日にアジア選手権(平昌=韓国)が閉幕し、男女の選考ランキング首位の張本智和(智和企画)と早田ひな(日本生命)の代表入りが確実な情勢となった。もう1枠の争いの行方に注目が集まる。

卓球 パリ五輪シングルス代表争い
卓球 パリ五輪シングルス代表争い

 選考対象の残る主要大会は三つ。男女で選考ランク3位の田中佑汰、伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)は23日開幕の杭州アジア大会(中国)は出場せず、11月の国内選考会と来年1月の全日本選手権で優勝してもトップは上回れない。Tリーグでの勝利や、世界ランキングトップ3の中国選手からの白星で選考ポイントの加算はあるが、今後は実質的に2位争いが焦点となる。
 アジア選手権では田中が2回戦で世界ランク2位の王楚欽(中国)を撃破し、日本男子でただ一人、8強入りした。選考ランク2位の戸上隼輔(明大)とは102点差で厳しい状況だが、「(上位2人の)どちらかに勝たないと代表権を獲得できない。倒すつもりで準備したい」と逆転へ気合十分だ。
 女子の伊藤は準々決勝まで進み、16強止まりだった選考ランク2位の平野美宇(木下グループ、沼津市出身)に10・5点差と迫った。平野にとって、伊藤が出場しないアジア大会は再びリードを広げるチャンスとなる。

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