島田鹿島踊保存会に助成金 明治安田クオリティオブライフ文化財団
伝統文化の継承や後継者の育成支援に取り組む明治安田クオリティオブライフ文化財団は5日、本年度の地域の伝統文化保存維持費用助成の対象に選ばれた島田鹿島踊保存会(柴田伸二会長)への助成金目録贈呈式を島田市の大井神社宮美殿で開いた。

県指定無形民俗文化財の島田鹿島踊は江戸時代中期、島田宿で病気がまん延した際、同神社内に春日神社をまつり、疫病退散を願って踊りを奉納したのが始まりとされる。伝統を守る同保存会の地道な継承活動が評価され、70万円の助成が決まった。
明治安田生命保険相互会社静岡支社の妹背俊紀支社長が柴田会長に目録を手渡した。妹背支社長は「伝統文化を後世に伝えることで、豊かな心を育み、地域が活性化することを願っている」と述べた。柴田会長は「島田の宝である島田鹿島踊を後世に継承していく」と謝意を示した。
同財団は本年度、全国85件の応募から48件を助成対象に選定。総額2100万円を支援するという。