共生社会実現へ 大会決議承認 県手をつなぐ育成会
障害者の保護者らでつくる県手をつなぐ育成会はこのほど、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で本年度の大会を開いた=写真=。会員ら約120人が参加し、本年度策定される県の障害者施策の計画「ふじのくに障害者しあわせプラン」に関し、共生社会実現に向けた7項目の大会決議を承認した。

小出隆司会長は「障害の当事者である育成会員がプランを理解し、運用に向けて声を上げていく必要がある」と強調した。知的障害者の歯科衛生向上に貢献した同市障害者歯科保健センター(服部清所長)に会長感謝状が贈られた。
障害当事者の団体「DPI日本会議」の崔栄繁議長補佐は、日本が2014年に批准した障害者権利条約を巡り22年に国連で実施した建設的対話(対日審査)について講演した。崔議長補佐は「差別の禁止などを基本とする国連の勧告は世界の考え方を教えてくれた。他国の好事例などを国や自治体の施策策定のヒントにすべき」と話した。