デジタル推進へ本腰 袋井市「委員会」設置 初会合、現状と課題 共有
袋井市は本年度、加速するデジタル化に適応した自治体経営の実現に向け、幹部職員が具体的な施策を検討する「袋井市デジタル推進委員会」を設置した。初会合をこのほど市教育会館で開き、庁内外の現状と課題を共有した。

課長職35人で構成。定期的に検討会を開催し、各課における政策課題などでのデジタル活用の方法を模索する。人口減少や環境問題など、社会の変化を見据えた街づくりも検討する。協議は12月に策定予定の「第1次袋井市デジタル推進計画」に反映させる。
初会合はデータサイエンスやデジタル人材育成事業などを手がける高橋範光氏を講師に招き、今後のデジタル社会の方向性などへの理解を深めた。委員同士で市役所でのデジタルを活用した業務マネジメントに関する意見交換も行った。
本年度で「第3次袋井市ICT推進計画」が期間満了を迎えることから、市は次期計画の策定を進めている。大場規之市長は「急速に進むデジタル化の中で挑戦する心構えが重要。実現すべき自治体の方向性を示してほしい」とあいさつした。