荒廃農地 AIで抽出 衛星画像解析、調査省力化 静岡県など検証

 静岡県と県農業会議は本年度、県内5市で荒廃農地の調査にデジタル技術を導入し、各地の農業委員が目視で行っている現地パトロールの省力化に向けた検証を始める。衛星データ解析などを手がけるサグリ(兵庫県)のアプリを活用して「耕作放棄地率」を判定し、荒廃が進む農地を抽出して調査の効率化とコスト削減につなげる。

衛星画像をAIで解析し、農地の状況を表示するアプリの画面
衛星画像をAIで解析し、農地の状況を表示するアプリの画面

 同社のアプリ「アクタバ」で衛星画像を基に人工知能(AI)で農地の状況を分析し、耕作放棄地となる可能性をデジタルの地図上で表示する。各農業委員会は過去の調査結果も踏まえ、荒廃度が低い農地のパトロールを省略して作業の効率化を図る。現地確認で得たデータは蓄積して学習させ、同アプリの解析精度を高める。
 本年度は7月から沼津、三島、島田、牧之原、菊川の5市でAI解析と現地調査を進め、正確性と労力、コストの削減効果を検証する。来年度以降は他市町の農業委員会にも活用を促し、県農業会議が一括して同アプリを導入する体制を検討する。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞