元顧問の体罰パワハラ認定 静岡県教委の判断「誤り」 静岡西高バスケ部問題巡り、第三者委

 静岡県立静岡西高女子バスケットボール部で、当時顧問を務めていた教諭の男性による部員への暴力や暴言があったとされる問題で、第三者調査委員会の報告書が23日公表され、2018~20年に起きた8件を体罰やパワーハラスメントと認定した。男性を文書訓告とした当時の県教委に対して事実認定の誤りを指摘し「懲戒処分に付すべき事案」と言及した。県教委は同日、県庁で開いた記者会見で「認定が甘かったと言わざるを得ない」と陳謝した。
 報告書によると、男性は練習中に怒鳴って生徒の前髪をつかんだり、練習試合中に生徒の顔の側面をたたいたりした。生徒の顔に投げつけたボールが当たり、鼻血を出したこともあった。動きの鈍い生徒や適切なプレーの判断ができない生徒を「ゴーレム」「パクパク」などと呼んでいたことも認定され、第三者委は人格を侮辱、否定する発言に当たるとした。
 県教委の担当者は会見で当時の判断の誤りを認め、男性や生徒への聞き取りの際に言葉が変遷したり、男性が否認したりしたため体罰などと認めることは難しかったと釈明した。今後、当事者が否認する事案などは、22年度に立ち上げた常設の第三者委で弁護士らに相談した上で判断するとした。
 男性は21年3月末に静岡西高を退職後、県内の私立高に移って教諭をしているという。県教委の所管外のため、改めて処分は行われない。同年9月、日本バスケットボール協会から2年間の指導者資格停止処分を受けている。

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