茶況(6月13日)大川の初荷を取引 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は10日に摘採された荷を中心に取引された。大川の共同工場から初荷が届いた。東部の数量が増え、全体の上場量は3万キロを超えた。
本山筋は1100円台半ばから700円台で成立した。初倉の中心値は600円台前半で推移している。リーフ原料を手当てした市中問屋は「仕入れは終盤。内容は比較的安定している」と話す。
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静岡市中は前日の雨天の影響で持ち込みがなかった。12日も摘採を休んだ工場が多い。
◇静岡茶市場 二番荒茶相場(キロ・円)
▽成立 36,915キロ(県内32,696キロ、県外4,219キロ)
◇鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 74,992キロ
1,238~359(平均613)
藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から6口1037キロが上場。1100~790円で取引され、下値が800円を切り始めた。生産者は雨で摘採作業を休んだ。雨後の様変わりを懸念する。
島田、金谷、川根 生産農家が雨で収穫を休んだため、入荷はなかった。雨が続き、茶商からは様変わりを懸念する声が上がる。
榛原、相良 前日の降雨の影響で摘採を休んだ生産者が多く、出回りはほとんどなかった。複数の茶業関係者はコワ葉化による品質低下を心配する。
掛川、小笠 前日の雨で掛川茶市場とJAサエリアでは取引がなかった。生産者と茶商は雨後の品質への影響を懸念している。
袋井、森 降雨により多くの工場が生産を休んだ。週末にかけて摘採を進める生産者が増える一方、袋井の茶業関係者は「天気との兼ね合いで生産調整する農家も出てくる」との見通しを示す。