緩和ケア病棟が着工 藤枝市立総合病院 24年3月新設

 藤枝市立総合病院は5日、末期がん患者らの心身のさまざまな苦痛に対応する緩和ケア病棟の新設に向けて着工した。県中部では唯一の専用病棟になるという。2024年2月下旬に完工し、3月下旬の開設を目指す。

緩和ケア病棟の病室の完成イメージ図
緩和ケア病棟の病室の完成イメージ図

 がんや後天性免疫不全症候群の患者が対象。病棟は本館8階南側の一部を改築して設置する。病室は計12床の個室を用意。自宅に近い環境で過ごせるよう配慮し、室内は患者家族の控室や患者専用の台所、談話室などを完備する。
 緩和ケアは患者や家族に対し、病気に起因する痛みや治療に伴う副作用、心理的な不安などを和らげる医療行為。がん患者の増加に伴い、緩和ケアを充実させる動きが広がっている。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞