⚽J2藤枝 終了間際に追いつく 辛うじて勝ち点1 リーグ第19節
明治安田J2リーグは3日、各地で第19節の9試合が行われ、藤枝は栃木と対戦し、1-1で引き分けた。
①藤枝サ▽観衆1511人
藤枝 7勝4分け8敗(25) 1(0―1 1―0)1 栃木 5勝5分け9敗(20)
▽得点者【藤】山田(1)【栃】福島(3)
【評】藤枝は終了間際に辛うじて追いつき、ホームで栃木と勝ち点1を分け合った。
前半からボールを保持し、中盤が積極的にミドルシュートを打った。しかし、41分、FKからGK上田がハイボールをつかみ損ねて先制点を許した。
後半も優位に試合を進め、MFの岩渕、横山、途中出場のFW矢村らがシュートを放ったが、ゴールが遠かった。同点弾は追加時間、横山のCKを途中出場のDF山田が頭で合わせた。
9戦ぶり出場 山田が救った
9試合ぶりに出場したDF山田が藤枝の窮地を救った。「ベンチにも入れず、もどかしさがあったが、ようやく自分の武器を示せた」。移籍後初ゴールに胸を張った。
ボールを支配しながら前半にミスから失点。敗色濃厚かと思われた後半追加時間、背番号4が空中戦の強さを見せつけた。CKを遠いサイドで待ち受けると相手より頭一つ高く飛び、ヘディングシュート。チームに勝ち点1をもたらした。
DFにも超攻撃的プレーを求めるチームで「今までの常識が覆った」と戦術理解に苦労してきた。試合に出場できない仲間と一緒に練習を重ねてきた経験から、「控え選手が活躍すれば、チームの総合力が上がる」と手応えを示す。
前節群馬戦に続き守備を固める相手を流れから崩せなかったが、須藤監督は「ヤマ(山田)は得点の匂いがしていた。セットプレーでゴールを奪えたのは大きい」と評価した。
ただ、試合を通じゴールに迫る怖さを表現できず課題が残った。DFラインで消極的にパスを回す時間が長く、ボランチから後半途中でシャドーにポジションを上げた横山は「前を向いて縦パスを付けたかった。もっと前に追い越す動きを増やし、攻撃に人数を掛けないと」と指摘。けがから復帰し、5試合ぶりで途中出場したMF水野も「カウンター返しも狙い、縦に速いサッカーをしたい」と次節以降を見据えた。
栃木前日入りできず 試合開始3時間変更
3日に藤枝総合運動公園サッカー場で行われたJ2藤枝対栃木戦は台風2号の影響に伴い、試合開始時間が当初予定の午後2時から午後5時に変更になった。交通機関の乱れで栃木は前日入りできず、選手が乗ったバスが試合会場に到着したのは当日の午後3時過ぎ。県内の交通機関が本格的に動き出したのも午後だったため、観客の来場も考慮した。