茶況(6月3日)本土物わせ品種 終盤へ 静岡茶市場 県外産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、2日の雨天の影響で上場がなかった。県外産二茶は鹿児島県本土物を中心に取引された。本土物のゆたかみどりやさえみどりといったわせ品種は終盤を迎えている。
本土物は1000円ほどから500円台の成立が多い。ドリンク関連業者らの仕入れが継続している。買い手からは「値ごろ感が出てきた」「品質が安定しないまま終盤入りした荷口がみられる」といった評価が聞かれた。
静岡県内では、大雨の影響を調査しつつ二茶生産の準備が進んでいる。
◇鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 67,098キロ
1,399~276(平均710)
藤枝 生産者は農道などを巡回し、大雨の影響を確認した。週明けから二茶生産を始める工場が多い見通し。
島田、金谷、川根 台風明けで葉が十分に乾かず、生産者は摘採を休んだ。島田地域は4日から、やぶきたの収穫が徐々に始まる。
榛原、相良 二茶の摘採を間近に控える生産者の一人は「一定の需要がある中で、買い手が求める品質を維持したい」と話す。
掛川、小笠 一部地域で二茶生産が始まっている。生産者は「来週も雨予報の日があるので、摘採計画を慎重に練りたい」と話す。
袋井、森 袋井市内の生産者によると、前日の大雨の影響はほとんどなく、予定通り週明けから二茶の摘採を開始するという。