浜松・引佐町で土砂崩れ 住人の30代男性と連絡取れず
3日午前7時半ごろ、浜松市北区引佐町渋川で「土砂で建物が倒壊している」と近隣住民から119番があった。市消防局によると、木造平屋建て民家が被災し、この家に住む30代男性と連絡が取れていない。静岡県警と同消防局が約60人態勢で捜索活動を実施しているが、午後3時時点で救助には至っていない。
近隣住民によると、男性は独り暮らし。2日午後8時ごろ、70代の知人男性に「今(家に)帰りました。雨やばいですね。気を付けてくださいね」とLINE(ライン)で連絡していた。現場付近では同9時半ごろに停電が発生。市消防局はその時間帯に土砂崩れが発生し、在宅していた男性が巻き込まれたとみている。
市消防局によると、民家があった場所の40~50メートルほど上部から土砂が崩れたとされる。現場にはロフトを含む瓦屋根が元の位置に残り、居住部分は流されて原形をとどめていなかった。数台の重機が入って土砂の撤去作業が進められると同時に、捜索隊による手作業での救助活動が続けられている。