東海地方 線状降水帯発生の可能性 静岡県内、大雨で交通機関乱れ
台風2号の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の動きが活発になっている影響で静岡県内は2日朝から1時間に20ミリを超す強い雨が降った地域もあり、交通機関などに乱れが生じた。気象庁は静岡県を含む東海地方に2日午後から3日午前にかけて線状降水帯が発生する可能性があるとの予測を発表した。災害発生の危険度が急激に高まる恐れがあるとして警戒を呼びかけている。
静岡地方気象台によると、1日午後10時の降り始めから2日午前9時までの雨量は伊豆市天城山で164ミリ、同市土肥で122ミリ、浜松市天竜区船明で119・5ミリなど。
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2日に予想される1時間雨量は多い所で60~70ミリ。3日は40~50ミリ。3日午前6時までの24時間雨量は東部、西部、中部で350ミリ、伊豆で300ミリを見込んでいる。
県によると、湖西市新居町中之郷では、アンダーパスが冠水し、車1台が立ち往生した。けが人はいなかった。同市は大雨警報が発表されているとして、市内の小中学校などを休校した。磐田市も北部の豊岡地区の小中学校を、川根本町も全小中学校を休校としたほか、静岡市や沼津市、御殿場市などは下校時間の繰り上げを検討している。
熱海市では午前9時、時間雨量が20ミリ以上の規制雨量に達したため、伊豆山の土石流被災地を通る国道135号足川交差点から伊豆山交差点までの区間と、市道伊豆山神社線岸谷バス停から仲道バス停までの区間が通行止めになっている。市は熱海ビーチラインなどへの迂回(うかい)を呼びかけている。
JR東海は東海道線の熱海―豊橋間で2日午後3時から上下で本数を減らして運転する予定。
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