茶況(5月29日)磐田二茶が初上場 静岡茶市場
静岡茶市場に磐田の二茶が初上場した。持ち込み数量は少なく、前年並みの価格で取引された。
露地物とかぶせの2種類が取引された。買い手の関心は高く、前週末比で来場者が増えた。
県外産二茶は鹿児島県本土物が約2万1000キロ上場した。一部荷口の品落ちを指摘する声があった。
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静岡市中には相良から荷が届き、1000円台前半で取引された。市中問屋は「雨予報が続く点を踏まえ、各産地の品質を見極めていく」と話す。
◇鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 189,589キロ
1,561~252(平均909)
藤枝 市場関係者によると、来週には二茶が持ち込まれる見通し。夜の気温の低下で芽伸びが遅れているという。
島田、金谷、川根 川根地域の二茶は6月5~10日ごろに始まる見通し。生産者は「生育はゆっくりだが病害虫の被害もなく、順調にきている」と話す。
榛原、相良 二茶生産を間近に控える生産者は今週から来週にかけて予想される天候の乱れを警戒し、摘採計画を慎重に練っている。
掛川、小笠 生産者は不安定な天候が続く予報を踏まえ、茶園をこまめに巡回して二茶の摘採開始時期を見極めている。
袋井、森 袋井の生産者は二茶について、ある程度の需要を見込む一方で「雨で摘採が先延ばしになって最初からつまずくのは避けたい」として、天候不順を不安視しているという。