スルガ銀解散など 一部株主が提案へ 総会で審議

 スルガ銀行が6月29日に沼津市で開く株主総会で、一部株主が銀行(会社)の解散や次期社長に就任予定の加藤広亮副社長の取締役解任など20議案を提案することが29日、分かった。スルガ銀の取締役会は全ての議案に反対を表明している。

スルガ銀行本店=沼津市
スルガ銀行本店=沼津市

 株主提案したのは2グループで、行員の着服事件を防げなかった監査等委員の解任、女性の取締役比率を30%以上とする定款の一部変更、不正融資問題に関連したデモ対策室の設置なども求めている。一方、スルガ銀は取締役の選任2議案を提案。総会での可決を経て、その後の取締役会で嵯峨行介社長が会長に就き、後任に加藤副社長が昇格する方針を明らかにしている。
 スルガ銀の株主総会を巡っては昨年度、同行から融資を受けてシェアハウスやアパート、マンションのオーナーになった不正融資問題の被害者らが嵯峨社長の解任など10議案を提案したが、いずれも否決された。本年度も被害者らが株主提案したとみられる。

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