茶況（５月２６日）種子島二茶　中心値はしっかり　静岡市中

　静岡市中と静岡茶市場に県外産種子島二茶が計約２８００キロ届いた。中心値は６００円台でしっかりしている。
　茶市場の鹿児島県本土物二茶は頴娃が４２００キロ上場した。買い手からは水色の不足を指摘する声が聞かれた。
　静岡市中の県産一茶は、富士が７００円台半ばで商談成立した。かぶせは１０００円台前半で値は動いていない。県産二茶は来週に稼働工場が増える見通し。中堅問屋は「需要は大きく伸びていないため、選別買いに徹する」と話す。

　◇鹿児島県茶市場（キロ・円）
　▽煎茶上場　６２，７１７キロ
　　　　　　　１，５８６～４２３（平均９６４）

　藤枝　ＪＡ大井川藤枝工場は６月中旬から始まる緑茶夏セールに向け、チラシを作成している。水出し煎茶を中心に、缶詰の藤枝親茶（しんちゃ）などを販売する予定。

　島田、金谷、川根　生産者はこまめに茶園を巡回して、二茶摘採の適期を見極めている。関係者は「涼しい夜が続き、わせの芽伸びが思ったより進んでいない」と話す。

　榛原、相良　牧之原市が山梨県で実施した新茶キャンペーンを終えた関係者は「緑茶を好む傾向があると感じた。山梨県民の食文化に深蒸し茶の特徴が合ったのでは」と分析する。

　掛川、小笠　掛川の二茶生産は６月上旬から始まる見通し。生産者は茶園の管理作業や来年に向けて茶樹の更新作業を進めている。

　袋井、森　袋井の生産者は二茶について「品質の良い茶ができそう」と話す。コワ葉化すると一気に価格が下がるため、刈り遅れがないよう摘採のタイミングを見極めているという。