芝浦機械 増収増益、受注高過去最高 2023年3月期連結決算
芝浦機械が15日発表した2023年3月期連結決算は、売上高が前期比14・3%増の1231億9700万円、経常利益は16・2%増の52億7900万円、純利益は72・9%増の64億4100万円だった。中国で押出成形機、北米で射出成形機の販売がそれぞれ増加して増収増益。受注高は16・7%増の1916億5300万円で過去最高となった。
成形機事業の売上高は13・8%増の859億5700万円。中国では電気自動車(EV)のリチウムイオン電池向けのセパレータフィルム製造装置の需要が大幅に増加した。北米では脱炭素の動きを背景に、自動車向けの中大型電動機の販売が増えた。
工作機械事業の売上高は15・9%増の273億2400万円。国内の産業機械向けや北米のエネルギー関連向けが堅調だった。制御機械事業は13・0%増の86億6500万円。
同社は同日、相模工場(神奈川県座間市)の敷地譲渡に伴う特別利益約100億円を24年3月期第2四半期に計上する予定だと公表した。24年3月期は売上高1800億円、経常利益145億円、純利益180億円を見込む。