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茶況(5月8日) 県外産二茶に関心 静岡市中

 静岡市中は前日の雨天の影響で、県産一茶の出回りがほぼなかった。5月中旬に県外産二茶が出回り始める予定で、買い手の関心は高まっている。
 市中問屋は「県産二茶の相場を想定しつつ、県外産の選別買いを進める」と語る。二茶生産の準備を進める県中部の生産者は「一茶の終値を考慮すると、二茶も厳しい相場動向が続きそう。買い手の要望に沿った茶づくりに徹する」と語る。
      ◇
 静岡茶市場では県外産一茶が取引され、タイやドイツなど海外の茶業者が見学に訪れた。新型コロナウイルス禍で敷かれた水際措置が終わり、県内の茶業現場を訪れる外国人は増加傾向にある。

静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立 7,977キロ(県内374キロ、県外7,603キロ)
鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場74,625キロ
      3,392~250(平均933)


 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から5口914キロが上場し、2450~1400円で取引された。中心は1000円台半ば。主要工場は一茶の生産を終了した。生産者は前日の雨の影響で摘採を休んだ。

 島田、金谷、川根 島田地域は山間部の伊久美でも大半が一茶を終了したもよう。金谷、川根両地域は前日の雨で上場はなかった。

 榛原、相良 一茶を終えた生産者は「萌芽(ほうが)は早かったものの、朝晩の気温の影響などで芽伸びを待っての生産が続いた」と指摘する。市内では収量は前年より2割減との見方が強い。

 掛川、小笠 生産者によると、一茶の収量は前年より2~3割少なかった。「品質はよかったが単価が上がらず厳しい年になった」と振り返る。

 袋井、森 袋井では一茶の生産がほぼ終了した。茶業関係者によると、収量は前年の2割程度減収の見込み。一部の工場が9日以降に番茶の摘採を開始する。

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