文化交流通じ日中韓相互理解 静岡で「東アジア文化都市」式典 事業本格始動
静岡県は2日、本県を含む日中韓3カ国の「東アジア文化都市」による交流事業の本格的な幕開けを記念した春の式典を、静岡市駿河区のグランシップで開いた。県関係者のほか、中国・梅州市と韓国・全州市の派遣団らが出席し、中国・成都市を加えた4都市での文化交流を通じた相互理解へ思いを新たにした。

川勝平太知事は今年が富士山世界遺産登録10年の節目であることに触れ、「世界クラスの地域資源や人材がいる静岡から文化の香を伝えたい。3国の素晴らしい伝統や文化を活用し、東アジアを平和のとりでにしたい」とあいさつした。
各都市の公演が行われ、全州市は太鼓の演奏と共に巨大な旗を振り回す民俗芸能を披露。中国の2都市は映像で、伝統芸能を取り入れたパフォーマンスを紹介した。
式典後、出席者は駿府城公園(静岡市葵区)に移動し、県の文化公演として、県舞台芸術センター(SPAC)の「天守物語」を観劇した。